酒井伸二の実績
潤いと活力あふれる千葉市へ
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①
「海辺の活用を」
およそ10年前、三つの人工海浜及び千葉中央港地区は、千葉市の誇る優れた観光資源でありながら、県や市の土木、港湾、公園など、異なる所管事務所により管理されてきたことから思うような活用に至っておりませんでした。そして「都市間競争」といった言葉が飛び交う中、関心を持つ市民の皆さまから寄せられたのが「海辺の活用を」との声でありました。
H25年3月、自身初の代表質疑で「三つの人工海浜(幕張、稲毛、検見川)は千葉市が誇る観光資源であり、民間活力を生かし、早期にグランドデザインの策定に着手すべきである」と主張。
当時の市長(現県知事)からは、
「総延長は約4.3キロメートルと日本一長い人工海浜であり、観光資源として有効に活用する。」
「市として実現したい具体的な取り組みを示しながら、県と実質的な協議を進め、神戸や横浜などとは違う千葉らしさを生かした海辺の活性化が実現できるよう取り組む。」
「海辺全体の活性化に向けた将来像を描いていく。」
との答弁がありました。
その後、同年に開催された定例議会で、市長が「海辺のグランドデザイン」の策定を表明。平成28年の3月、策定されました。
現在、この「海辺のグランドデザイン」に基づき、稲毛海浜公園のリニューアルが進められております。「都市型ビーチ」として、グランピング機能を備えたバーベキュー場や海へ延びるウッドデッキが新設されたほか、昨年はプールもリニューアルされました。今後は、温浴施設の新設や花の美術館、稲毛記念館のリニューアルが予定されております。
なお、事業の推進にあたっては民間活力を導入することで、相応の財政効果を見込んでおります。
千葉市における海辺の活用、魅力形成が進むよう引き続き取り組んで参ります。
以下が実際の質問。
ご興味のある方は議事録を参照下さい。
- 2013.2.28
- 代表質疑
- 2013.7.10
- 一般質問
- 2020.2.27
- 代表質疑
- 2021.6.16
- 一般質問
②
「副都心『蘇我』の活性化を」
千葉都心、幕張新都心に次ぐ第三の都心、蘇我副都心。その活性化の為に、これまで様々思考し、政策提案を行ってきました。
(「京葉線・りんかい線の相互直通運転」「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」は別掲。)
●駅周辺はホームタウンカラーに
千葉市は、ジェフユナイテッド市原・千葉のホームタウン。蘇我駅西口からフクアリまでは「ジェフカラーに!」と提案してきました。
地元企業のご協力もあり、要望してきた時計が設置されたのが2013年。
2017年には、バスシェルター屋根及びエレベーター外壁へのラッピング、フクアリまでの路面へ案内標示シート、市民協働による3色ロープの取り付けが行われました。
●JR蘇我駅の拡張を
千葉駅、海浜幕張駅、稲毛駅に次いで、市内で4番目の乗車人員の蘇我駅。
東口駅前広場の再整備、改札口の増設、駅階段へのエスカレーターの設置、西口階段・通路への屋根の設置などの要望は多く、議会質問でも取り上げてきましたが、実現を目指しこれからも取り組んで参ります。
●「JAPAN JAM」の継続開催を
2017年より蘇我スポーツ公園で開催されている野外音楽フェスティバル「JAPAN JAM」。
公園の土ぼこりの問題を議会で取り上げ、2018年には全面芝生化された快適な環境で開催され好評を博しました。
また2019年には、3年目にして3日間で動員数11万人(初年度は約5万人)を超えたことから、地元の議員として開催日数増などイベントの拡大を要望。
こうした流れの中、昨年(2022年)の夏には国内三大音楽フェスの一つ「ロック・イン・ジャパン」の蘇我開催が実現しました。(詳細は別掲。)
●企業城下町の特性を生かして
本市を代表する産業資源とも言える「JFEスチール(株)」さん。
2019年には都市対抗野球において初優勝、「千葉市代表」として令和の初代王者となりました。
同社が主催する毎年恒例の「さくら祭り」は、かつて同社の幹部の方と懇談させて頂いた折の、私の提案がきっかけで始まったと伺いました。
企業城下町の特性を生かした地域交流が、まちのうるおい、活性化につながることを願っております。
※副都心「蘇我」の魅力は、着実に幅広いものとなりつつあります。京葉線、外房線、内房線、これら鉄道の結節点という立地特性を活かし、私たちのまちの発展に向け、これからも全力で取り組んでまいります。
③
「京葉線とりんかい線の相互直通運転の実現を」
既に相互直通運転を実施しているJR埼京線とりんかい線。
そこにJR京葉線が乗り入れることにより3路線が一体的につながり、蘇我から新木場(新木場での乗り換えなしに)大崎渋谷新宿池袋赤羽大宮へと、千葉から臨海副都心を経由して埼玉方面へのアクセスが各段に向上します。
京葉線、外房線、内房線の結節点であることは副都心「蘇我」の大きな特徴であり、新たな路線が生まれることで「蘇我」をはじめ、沿線の駅周辺及び臨海部全体の発展にもつながります。
本件については、オリパラの東京開催が決定した平成25年10月、当時の市長(現知事)への政策提言でその実現を直訴したほか、幾度か議会で取り上げてきました。
平成26年度には「利用実態調査」を実施。平成28年には、国の交通政策審議会が国交相に提出した答申において重要路線の一つにも位置づけられました。
一方で、実現するには異なる鉄道会社間での運賃収受(キセルなど)の問題や、複々線化の必要性など大きなハードルも存在致します。
本格的な実現にはまだまだ時間を要しますが、千葉市の国に対する重点要望項目の一つとして毎年掲げられているほか、鉄道各社への要望活動も継続しております。
千葉市及び副都心「蘇我」の発展を目指す一議員として、引き続き取り組んで参ります。
④
「千葉・蘇我の街に潤いと活力を」
毎年夏に開催される野外音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」。通称「ロッキン」。
20年にわたり、茨城県ひたちなか市で開催され、直近では5日間で約34万人の動員数を誇る、国内三大野外音楽フェスの一つです。
一方、同じイベント会社が主催する音楽フェス「JAPAN JAM」はゴールデンウィークに蘇我スポーツで開催され既に6年。(直近の最大動員数は3日間で約11万人。)
千葉市(蘇我)の観光振興の観点から、“「JAPAN JAM」を「ロッキン」のようなイベントに”との思いで、地域での理解者づくりに奔走するとともに、グランドの芝生化や開催期間の拡大を議会で訴え、改善が進められてきました。
そんな中、昨年夏、思わぬ形で「ロッキン」の蘇我開催が実現。
反響は大きく、昨年の千葉市10大ニュースの第二位にランキングされました。
ちなみに蘇我スポーツ公園の可能動員数、約10万人/日に対し、昨年の同会場での「ロッキン」は最寄り駅のJR蘇我駅の安全確保の視点から、チケット販売を4万5千人/日に抑えて行われました。(5日間で22万5千人)
一方で同駅は平常時でも市内4番目の乗降客数を誇るだけに、改札口の増設やエスカレーター、通路の屋根の設置、ロータリーの拡張など、駅の利便性向上を求める声を多数頂いてきました。
そこで昨年の議会質問では、「ロッキン」の蘇我開催を一つの契機に駅の拡張について調整を進めるよう求めました。
当局からは「多彩な文化芸術のイベントの一つであり、「千葉市」「蘇我」の名を広く知らしめ、文化振興、地域の誇りの醸成にも寄与するもの。」「JR東日本への働きかけについて検討していく。」との答弁を引き出しました。
「千葉都心」「幕張新都心」に次ぐ第三の都心「蘇我副都心」。
そしてこのまちにやってきた新たな文化の風。
潤いと活力を生み、まちの誇りに感じられるようなイベントとなるよう、今後とも取り組んで参ります。
以下が実際の質問。 ご興味のある方は議事録を参照下さい。
- 2017.9.26
- 一般質問
- 2019.9.30
- 一般質問
- 2022.2.28
- 代表質疑
- 2022.6.17
- 一般質問
⑤
「まちづくりの政策提言を」
2013年10月(オリンピック・パラリンピックの東京招致決定から一ヶ月後)、「東京オリンピック・パラリンピックと千葉市をつなぐ30の提言」を書き上げ、当時の熊谷市長(現知事)に提出しました。
吉野秀夫県議(当時)より「酒井さん、千葉市は東京から至近にあり、成田・羽田にもアクセスが良い。オリパラを千葉市のまちづくりに活かす政策提案を考えてみては?」とのアドバイスがきっかけでした。
⒈ Arrange(準備)、⒉ Access(交通)、⒊ Universal Design(まちづくり)、⒋ Contents(魅力形成)、⒌ Promotion(宣伝)、⒍ Dream(夢)、の6タイトルに、それぞれ5つの具体政策を記したものです。
当時は、千葉市が競技開催都市となることは全く想定外でありましたが、同提言に沿う形で、庁内組織の立ち上げをはじめ、バリアフリーの推進など様々な施策が実施されました。
また、千葉ポートアリーナが車椅子バスケットボールの「ナショナルトレーニングセンター」に指定されたことや、「オリンピック・パラリンピック教育」の全小中学校での実施などは、一連の政策提案の賜物です。
そのことを綴った2018年7月23日に発信した私のSNSには、熊谷知事からも「あの当時、あそこまで網羅的な五輪に関する提言は東京でも無かったと思います。おかげさまで千葉市は東京にも勝るとも劣らない充実した準備期間を送っています。」とのメッセージが寄せられました。
これからも、私たちの街の現在を見つめるとともに、未来を思考するチャレンジを続けていきたいと思います。
⑥
「千葉ポートアリーナをナショナルトレーニングセンター(NTC=国の強化拠点施設)に」
オリパラの東京開催が決まった2013年当時、東京都北区にある「味の素オリンピックセンター」に代表されるように、オリンピック競技のNTCは全国各地にありましたが、パラリンピック競技については皆無でした。
その一方で、千葉市では車椅子バスケの全国大会などが開催されていたことや、競技用車椅子の世界的シェアを誇る企業(㈱オーエックスエンジニアリング=車椅子テニスの国枝慎吾選手は同社のサポートプレーヤーです。)があることなどから、「障害者スポーツのメッカを目指すべく、拠点誘致に取り組むべき」と主張。(2013年12月!の議会質問)
市長からは「ナショナルトレーニングセンターの強化拠点として本市の施設が指定されることは、障害者スポーツの振興において大変有意義。」「積極的な誘致活動に取り組む。」との答弁。
そして2016年7月、文部科学省は千葉ポートアリーナを「パラリンピック競技(車椅子バスケットボール)ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設」に指定しました。
(スポーツ庁による公募では、早々に意思表示をしていた千葉市施設が指定された形となりました。)
施設指定を受けたことにより、日本代表合宿、強化指定選手の練習会などが実施されている他、市内の子どもたちとの交流会なども行われております。
パラスポーツの振興を通して、どこよりも「障害者にやさしいまち」になることを願っております。
以下が実際の質問。
ご興味のある方は議事録を参照下さい。
- 2013.12.6
- 代表質問
⑦
「国道357『湾岸蘇我地区』6車線化の加速を」
対象区間は、中央区問屋町のポートアリーナ前から塩田町の蘇我陸橋南までの約5キロ。
6車線化のほか、両側に歩道を設置し、住宅が密集している山側の一部区間においては、国道への車両の出入りを集約するため、国道に並行して市道を整備する計画となっております。
また、国道沿いにある市管理の水路については、移設する計画のようです。
本事業により6車線化が実現すれば、旅行速度が約1.5倍に上昇し、移動時間が3分の2に短縮されるほか、死傷事故率も1割減ると試算されております。
このことから、輸送・通勤時間の短縮や定時性・速達性が確保され、蘇我副都心へのアクセス向上による多様な都市機能の集積、魅力ある拠点形成が図られることで、周辺都市との交流も強化されることが期待されます。
市の関係所管の取り組みや市長と公明党の国会議員との連携もあり、新規事業の採択につながりました。
(2017年)
2018年11月、石井国交省(当時)が視察に訪れた際には、地元の議員として「少しでも前倒しされる」ようお願いしました。
⑧
「ボッチャの普及を〜共生社会の土台づくり」
今や、誰もが楽しめる共生スポーツの代表例とも言われるボッチャ。皆さまはご存知でしょうか?
ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目にもなっております。
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。
千葉市でも2018年以降、旧庁舎の1階に簡易コートが設置された他、スポーツ推進委員への講習会も実施されてきました。
私自身も、本市でただ一人、県の指定強化選手に選ばれた地元の選手との出会い(2017年)をきっかけにボッチャのファンになるとともに、町内自治会に社協地区部会、障害者施設に公民館、学校と、ボッチャの地域クラブを運営する代表の方と各団体のキーマンを引き合わせるなど、微力ながらボッチャの普及に動いてきました。
2021年からはボッチャの市民大会が開催されるようになったほか、近年では地域のスポーツ推進委員の皆様が中心となり、各地域でボッチャの体験会などが行われるようになってきました。
これからは、地域の定期的なイベント行事も、(夏場は特に)炎天下でのグランドゴルフからエアコンのきいた体育館でのボッチャに変わるかもしれませんね。
近い将来、障害者と一緒になって大人から子供まで、市内の至る所でボッチャが盛んに行われている…そんな共生社会の一コマを想像しながら、今後も活動を続けていきたいと思います。
「3.11」から12年。「あの日」を想いつつ、被災地の早期復興を祈ります。
⑨
「AIチャットボット、オンライン相談の活用を」
コロナ禍における社会変容の中でも、象徴的なものがオンライン化の普及と言えます。
3年前の議会質問では、市民からの問い合わせにAIで自動回答するチャットボットの活用や、各種相談事業のオンライン化を提案。
AIチャットボットについては、2年前から家庭ゴミの問い合わせ業務に導入。昨年12月からは、「届け出・証明手続き」や「子育て」に関する分野などにおいてもサービスを開始しました。
千葉市AIチャットボットのご案内
オンライン相談については、2年前から、ふるさとハローワークや発達障害者支援センターの相談業務、妊婦や乳幼児の健康・育児相談でオンライン対応を開始。昨年からは、区役所に来られた外国人と国際交流協会をオンラインで生活相談ができる仕組みが導入されました。
今後も、各職員のパソコンでもオンライン対応を可能とする環境整備を進めるとのことです。
その他、千葉市では、行政手続件数の約8割に相当する手続がオンラインで利用可能となりました。
3密を避けながら顔が見える形で情報提供や意見交換ができることや、相談場所への移動が必要ないことなど、大きなメリットがあります。
引き続き、対象事業の拡大に向けて取り組んでまいります。
⑩
「Wi-Fi環境の充実を」
Wi-Fiは、通信環境を気にせずに安心してインターネットに接続でき、ネット利用者や訪日外国人からのニーズが高いのみならず、災害時にも有効です。
公共施設や集客施設を中心に整備を進める自治体が広がるなか、課題提起し、拡充を求めてきました。
2017年4月には、全公民館で利用可能になったほか、2019年4月には、「ちばCity Wi-Fi」(1枚目の写真が“ロゴ”)が導入されました。
(全国の多くの政令市では、2枚目の図のように、その都市の名を冠したシティWi-Fiが導入されていたことから、2017年9月の議会で実現を求めました。)
また、大規模災害発生時に、避難者が安否情報や支援情報などを速やかに収集・伝達できるようにするため、避難所へのWi-Fi環境整備は必須です。昨年末段階で、避難所272箇所のうち、全市立小中学校、公民館及びコミュニティセンターなど計226箇所に整備され、災害時は避難者に開放されます。
更に、2023年度予算では、子どもルーム及びアフタースクール事業で、帰宅前にタブレットで宿題が出来るようWi-Fi環境が整備されることとなりました。(2022年9月、議会質問で提案!)
その他、中心市街地においては、民間主導による「おもてなしWi-Fi」の普及など、Wi-Fi環境整備の促進策が進められております。
今後とも、利用しやすく、かつ信頼性の高い無料Wi-Fiスポットが市内に広がるよう、取り組んで参ります。